きちんとリサイクルできるなら廃車にしてもいいよ

関東地方の茨城県で長年暮らしている私には、ここに住んでいる期間と同じだけ乗り続けた愛車がありました。この車は、就職して学生から社会人になり、始めて赴任した土地で不安な私を、ドライブという形で慰めてくれた愛着のある代物です。妻と出会ったのもこの車で出掛けていた時で、友人に紹介される形でドライブデートを楽しんだものです。
その後も、私たちが結婚して子供が生まれ、色々なところに愛車で遠出をしました。一番の思い出は、神奈川県の江の島に家族三人で行ったことで、あの時は妻と子供が帰りの車内で眠ってしまいましたが、運転している私はそれに引きずられて居眠りしないようにするのに必死でした。
このように私が長年乗ってきたこの国産のセダン車は、確かに私たち家族の思い出に深く関わっていたのです。
(参考:夫がそろそろ車を廃車にしようといいだした

h_012ですが、つい先日の定期車検の際、持ち込んだメンテナンス工場で「これは車体のフレームに歪みが出ているし、走行距離も20万キロメートルいってるし、買い替え時ですねぇ」と言われてしまったのです。やむを得ず妻とこのことを相談すると、「長年私たちの役に立ってくれた車だし、悲しいけれど、今後の環境のためにきちんとリサイクルできるなら、廃車にしてもいいかもね」と言ってくれました。
確かに、ここまで私たちの思い出の中にある愛車なら、最後に美しく、環境のためにリサイクルしてもられば言うことはありません。私は、このようにして長年乗った車とお別れすることにしたのです。